旧燈明日記

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右と左と尋

すでに何度かご紹介しているように、漢字起源の時代は、神と人が渾然とした文化の時代です。
右と左と尋の漢字もそのように成り立ちました。


右という漢字は、神への祝詞を入れる箱である『口(サイ)』を右手でもった字形です。
左という漢字は、神を呼ぶ呪術のための道具である『工』を左手でもった字形です。


そして、尋という漢字は、実は、左右が合体した字なのです。
尋の『ヨ』と『寸』は各々左と右の手を表し、『工』『口』は、上記説明の通りです。

つまり、尋は、右手にサイ、左手に呪具を持って、神を祭るべき場所を尋ねている漢字だったのです。


ちなみに、尋は長さの単位でもあり、一尋(ひとひろ)の長さは、成人男子が両手を左右に広げた約1.8メートルです。