use宣言とpackage宣言
use宣言
たとえば、以下のようにuse宣言をしたとします。
use Win32::OLE;
これは、WIN32フォルダにあるOLE.pmを使用することの宣言です。
つまり、WINDOWS上でのファイルのパス(拡張子を省略した場合はpmがデフォルト)のことなのです。
この場合は、まず、特殊配列 @INC に収められたパスを順番にチェックします。
@INCには、私の環境では「D:\Perl\lib」があり、libフォルダ配下にWin32フォルダがあります。
また、Win32フォルダ内には、OLE.pmがあり、上記宣言は、これを使用することができることの宣言なのです。
package宣言
たとえば、OLE.pm内に以下のようなパッケージ名のpackage宣言がしてあったとします。
package Win32::OLE;
これは、「Win32::OLE」で一つの名前空間となり、use宣言のWin32::OLEとは、全くの別物となります。まぎらわしい。
また、Perlでは、パッケージ名は、クラス名や名前空間名とエイリアスなので、以下のような感じでメソッドの起動ができます。
use Win32::OLE; my $excel = Win32::OLE->new('Excel.Application', 'Quit');
この場合の「Win32::OLE」は、use宣言したものではなく、OLE.pm内でpackage宣言したものになります。
まとめ
use宣言は、単なるモジュールファイルへのファイルパスの指定。
package宣言は、単なるパッケージ名で、モジュールファイル名やそのファイルパスとは無関係。
しかし、モジュールファイル名とパッケージ名は、同じ名前になるケースが多い。
use宣言の「::」は、WINDOWS上では、「\」と同じ。
package宣言の「::」は、単なるパッケージ名の一部(たぶん)。