VBAシート初期化時のプロパティ解説
VBAでの初期化処理等でシートをクリアする場合、全セルを選択し(Cells.Select)、セルの値やプロパティをクリアします。
クリアには、値・数式(ClearContents)、書式(ClearFormats)、コメント(ClearComments)毎のクリアと3つ一緒(Clear)にクリアの方法があります。また、グラフのオブジェクトを削除する場合は、ChartObjects.Deleteを使用します。ちなみに、この場合のコメントとは、セルの右クリックメニューのコメントの挿入で書き込んだコメントのことです。
'全セルを選択 ActiveSheet.Cells.Select '値・数式クリア Selection.ClearContents '書式クリア Selection.ClearFormats 'コメントクリア Selection.ClearComments '値・数式、書式、コメントを一緒にクリア Selection.Clear 'グラフのオブジェクトがある場合は、それを削除する。 If ActiveSheet.ChartObjects.Count <> 0 Then ActiveSheet.ChartObjects.Delete End If
つぎに、セル幅を設定し、その中に表示するデータが長い文字列の場合など、複数行に表示する時はWrapTextを使い、文字を小さくしてセル幅にフィットさせる場合はShrinkToFitを使います。
ただし、ShrinkToFitは、ブック自体をHTMLで保存した場合は、無効になりますので注意が必要です。ちなみに、 WrapTextは、HTMLでも有効です。
'セル幅を設定する。 ActiveSheet.Columns("A:C").ColumnWidth = 60 ActiveSheet.Columns("A:C").WrapText = True ActiveSheet.Columns("A:C").ShrinkToFit = True