すでに何度かご紹介しているように、漢字起源の時代は、神と人が渾然とした文化の時代です。
止と夂と降と陟の漢字もそのように成り立ちました。
止は、人の足跡の形がそのまま字形になりました。
夂も、人の足跡の形がそのまま字形になりました。
どこが違うかというと、止は上りで、夂は下りの足跡です。
実は、陟の少と降のヰも、それぞれ、上りと下りの足跡の形の字形です。
また、こざと偏は、神が神界と下界を昇り降りする階段の象形文字です。
したがって、
陟は、神が階段を昇っていくことを表した漢字なのです。
降は、神が階段を降りてくることを表した漢字なのです。