道という漢字の起源
『道』は、現代では、柔道や剣道などのその道を極めるという、すこしお堅いイメージの漢字です。
しかし、『道』の漢字起源は、実は、それとは正反対のおどろおどろしいイメージの漢字なのです。
まず、漢字の起源は、今から約3200年前の中国です。
その時代は、ある意味、野蛮人と神が渾然としたような時代だったらしいのです。
ですので、漢字起源には、そのような社会の投影が反映されているのです。
具体的には、以下の3つです。
- 神や祈りの儀式に関係した漢字が多い。
- 呪術的世界が反映した漢字が多い。
- 戦争に関係した漢字が多い。
で、『道』ですが、2の呪術的な漢字なのです。
切った首を持って、道を行く字形。
道を行く時に異族の人の首を刎ねて、道に潜む邪霊を、その首で祓い清め進むことを『導き』といい、
祓い清められたところを『道』いう。
いやー、おどろおどろしい……。
尚、本内容は、白川静先生の字解を大変参考にさせて頂いています。