説文解字とは
説文解字とは、後漢(西暦25年-220年)の許慎(キョシン)が篆文、籀文、古文等の字形の部首をもとに漢字を説明した研究書です。
しかし、後漢の時代には、まだ、甲骨文字と金文が発見されておらず、ある意味、補助を元にしてしまった研究書なので、字形解釈には誤りが多い。
それでも、その後(甲骨文字と金文が発見されても)の字形の研究書も含めて、説文解字に四敵するものがなく、すごい研究書なのです。
説文解字では、漢字の構成法を六書(りくしょ)として説明されている。
- 象形 - ものの形をかたどった字(牛、川、山、木、馬、日・・・)
- 指事 - 点や線などの印で表した字(一、二、上、下・・・)
- 会意 - 象形と指事を組み合わせた字(男、鳴、岩、明・・・)
- 形声 - 意味を表す部分と発音を表す部分を組み合わせた字(晴、汁、拍、請、姓、祉・・・)
- 転注 - 同意相承く(はっきりいって、よくわからない)
- 仮借 - 字形として表しがたいものを、同じ音の別の字の音のみを借りてあらわすこと(東、西、南、北…)
まだまだ、つづきます。