論理和演算子『||』と『or』の違い
演算子とor演算子は、共に論理和演算子なのですが、演算子の優先順位が違います。 |
ちなみに、論理和演算子とは、左側を評価して真であれば、右側を評価せずに結果を返します。
以下のように||演算子とor演算子の優先順位の間には『=』や『,』等があるわけです。
- ||
- = += -= *= などの代入演算子
- , =>
- or xor
つまり、1ステップ中に||演算子と『=』や『,』等の組み合わせがある場合と、
or演算子と『=』や『,』等の組み合わせがある場合では、振る舞いが異なることになるのです。
たとえば、以下の場合では、『or』はOKなのですが、『||』はNGなのです。
open FH, ">ABC.txt" or die "open error $!"; # OK open FH, ">ABC.txt" || die "open error $!"; # NG
NGケースでは、『,』より『||』の方が優先順位が高いので、先に『">ABC.txt" || die "open error $!"』が評価され、『">ABC.txt"』は真を返し『die 』は評価さず、結局『open FH, ">ABC.txt"』と等価になってしまいます。
で、||演算子の使い道ですが、=演算子と組み合わせて、||演算子をすべて評価しから代入(=演算子)するケースで有用ですね。
$Excel = Win32::OLE->GetActiveObject('Excel.Application') || Win32::OLE->new('Excel.Application', 'Quit');
一方、or演算子は、if文の代わりに、サブルーチンが偽を返した時にエラーメッセージを出すケースで有用です。
unlink glob('.\data\*.txt') or die "ファイル削除エラー($!)";