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Perlの謎(その4):コンテキストで意味が変わる関数

今回は、他言語経験者にとって、Perlでの最大の謎『コンテキスト』です。


まず、Perlでは、スカラー変数と配列変数とハッシュ変数があります。


スカラー変数には、文字列や数値、リファレンス等のスカラー値を代入します。
配列変数やハッシュ変数には、リスト値を一気に代入します。


Perlでは、スカラー変数にスカラー値を代入することをスカラーコンテキストといいます。
また、配列変数とハッシュ変数にリスト値を一気に代入することをリストコンテキストといいます。


つぎに、関数は、引数を入力*1として結果をリターン値として返します。
このリターン値が、代入先の変数のスカラー変数か配列変数またはハッシュ変数かによって、スカラー値を返したり、リスト値を返したりするのです。


つまり、コンテキストによって同じ関数でもリターン値が変わるのです。
まぁ、すべての関数がそうなるわけではないのですが、リスト値を処理する関数は大体そうなります。

◆サンプル(localtime.pl)

use strict;
use warnings;

my $localtime = localtime(time); # スカラーコンテキスト
print "$localtime \n";
my @localtime = localtime(time); # リストコンテキスト
print "@localtime \n";

#以下もリストコンテキスト
my ($sec,$min,$hour,$mday,$mon,$year,$wday,$yday,$isdst) = localtime(time); 
local ($, , $\) = (' ', "\n");
print($sec,$min,$hour,$mday,$mon,$year,$wday,$yday,$isdst); 

◆サンプル実行結果

C:\perltest>perl localtime.pl
Sun Jun 28 07:31:27 2009
27 31 7 28 5 109 0 178 0
27 31 7 28 5 109 0 178 0

◆補足1

実は、関数だけでなく、以下のような単純な代入でもコンテキストがあります。

use strict;
use warnings;

my $localtime = localtime(time); # スカラーコンテキスト
my @localtime = localtime(time); # リストコンテキスト

my $x = @localtime;        # スカラーコンテキスト
print $x, "\n";            # 配列の要素数(9)が表示

my @x = $localtime;        # リストコンテキスト
print @x, "\n";            # スペースをデリミタにしたリストで取り込み、配列にて表示(Sun Jun 28 07:42:39 2009)

◆補足2

コンテキストでリターン値が変わる主な関数達

  • gmtime
  • localtime
  • unpack
  • grep
  • map
  • reverse
  • sort
  • splice
  • split
  • keys
  • values
  • glob

こうやって見ると、リストコンテキストではリスト値を返す便利な関数が、スカラーコンテキストでは、その要素数を返すケースが多いようです。

◆補足3

上記は、スカラーコンテキストとリストコンテキストの2つでしたが、実は、まだ違う種類のコンテキストがあります。
大きく分けて、スカラーコンテキストとリストコンテキストとボイドコンテキストの3つあり、さらにスカラーコンテキストにはブール値、文字列、数値、不定の4つがあります。

  • スカラーコンテキスト
    • ブール値コンテキスト
    • 文字列コンテキスト
    • 数値コンテキスト
    • 不定コンテキスト(文字列、数値どちらでも構わない場所や状況)
  • リストコンテキスト
  • ボイドコンテキスト(戻り値を必要としない場所や状況)

*1:もちろん、出力のときもある