Perlの謎(番外編2):__END__と__DATA__の違い
今回も当初予定していなかったので、番外編としました。
__END__と__DATA__は、ほぼ同じ機能で、以下のように__END__や__DATA__以降の行をあたかもテキストファイルのようにハンドルDATAによって読み込むことができます。
use strict; use warnings; while (<DATA>) { print; # hogeとfooを表示する } #以下は __DATA__ でもほぼ同じ __END__ hoge foo
基本的には、__DATA__はすべてのモジュールで使用可能で、__END__はメインモジュールでのみ使用可能で・・・。
しかし、自分でいろいろテストしていたのですが、微妙にわからなくて・・・。
結局、ググル先生に登場してもらいました。
DATA__ トークンは、コレより以降にプログラムがない(データブロックの開始位置を示す)モノです。
http://okwave.jp/qa1939458.html
既にでているようにこの部分のデータは、DATA ハンドルで普通のファイルのように(プログラム内にファイルが格納されているかのように)アクセスできます。
特殊な用法として、普通のファイルのようにstat(DATA)を使うことで、プログラムのサイズや最終更新日付を得ることができます。
同様のものに__END__がありますが、これは、メインパッケージの __DATA__ を表します。
また、自パッケージだけでなく、他パッケージの__DATA__ の部分は
パッケージ名::DATA
で読み込むことができます。
(通常はmain::DATA のmain が省略されている)
__END__ を使用した場合には、他パッケージからは読込できません。
繰り返し読み込む場合には、
$pos=tell(DATA);
しておいて
seek(DATA,$pos,0);
で読込位置をリセットします。
(seek を使うと、__END__ 以前の部分(プログラム)も読み込める)
また、CPAN モジュールの Inline::Files を使うと、複数のファイルを埋め込むことができるようになります。
ということで、メインモジュールでのみ使用する場合は、__END__がいいようです。メインロジックの終わりも明示できるしね。
あっ、そうそう。
キーワード__END__や__DATA__で検索していたら、結城先生の以下のページがヒットしました。
ちょっと見たら、めちゃくちゃ面白い!
しかし、最後の『overload』と『use Inline C』の使ったヤツは、今のレベルだとまったく歯が立たない・・・自分はまだまだですね。