小池啓仁 ヒロヒト応援ブログ By はてな

小池啓仁(コイケヒロヒト)の動画など。

小池啓仁 ヒロヒト応援ブログ By はてな

内部サブルーチンとstatic変数

なんか、妙な現象に遭遇しました。まぁ、知っている人には常識なのかもしれませんが・・・


Perlでは、言語仕様的にはC言語のようなstatic変数は、ありません
(追記:state変数というstatic変数のようなものが、Perl5.10 から導入されました。)
しかし、内部サブルーチンを使用することによりstatic変数が表現できるのです。


まず、以下の簡単なサンプルをご覧ください。

use strict;

my $aaa = &getData(9999);
   print '01-->', $aaa, "<--\n";
   $aaa = &getData(1111);
   print '02-->', $aaa, "<--\n";
   $aaa = &getData(1000);
   print '03-->', $aaa, "<--\n";

sub getData {
   my ($xxx) = @_;
   #print 'AA-->', $xxx, "<--\n";
   my $yyy = &inner_xxx();

   return $yyy;

   sub inner_xxx {
        #print 'BB-->', $xxx, "<--\n";
        return $xxx;
   }
}

実行結果

C:\samp_pl>perl static.pl
01-->9999<--
02-->9999<--
03-->9999<--

3回getData()をコールして、答えは各々9999,1111,1000になる予定でしたが、すべて9999が返ります。
どうやら、インナーサブルーチンを使って親のレキシカル変数をリターン値にすると、初回の値を保持するようなのです。


この性質を利用すると、C言語のようなstatic変数として利用ができそうですね。
しかし、素直にourを使った方が解かりやすいかもです。
(追記:state変数というstatic変数のようなものが、Perl5.10 から導入されました。)