Linuxでのファイル削除権について
えーと、Linuxでのアクセス権は『LinuxのACLであるパーミッションについて』で説明した通り、オーナー・グループ・アザーの3者毎に、読み込み・書き込み・実行のパーミッションで決定します。
では、読み込み・書き込み・実行でなく、ファイルの削除に関しては、どうなっているのでしょうか・・・。
結論から云うと、実はファイルのパーミッションには無関係で、そのファイルが格納されているディレクトリのパーミッションで決まるのです。
◆例
drwxr-xr-x 2 koike mkpasswd 0 Aug 2 2008 . drwxr-xr-x 24 koike mkpasswd 0 Oct 14 2004 .. -rw-rw-rw- 1 koike mkpasswd 5 May 7 20:38 aaa.txt -rw-rw-rw- 1 root root 5 May 8 21:38 bbb.txt
たとえば、ユーザkoikeまたはroot以外のアザーでログインした場合は、aaa.txtとbbb.txtは削除ができません。
これは、格納ディレクトリ『.』のアザーが『r-x』で書き込み権がないためです。
しかし、ユーザkoikeでログインするとaaa.txtはもちろん、rootオーナーのbbb.txtまでも削除ができるのです。
これは、格納ディレクトリ『.』のオーナーが『rwx』でフルアクセスになっているためです。