小池啓仁 ヒロヒト応援ブログ By はてな

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packageの不思議を解く

通常、package宣言された中のサブルーチンを呼び出すには、package名でサブルーチン名を修飾します。
なので、サンプルのケース1では、修飾していないのでワーニング(Unquoted string "baz" may clash with future reserved word)がでます。
しかし、サンプルのケース2では、修飾していなくてもワーニングにならないのです。不思議です。


実は、すべてのパッケージ名は『main::』に含まれるということなのです。
つまり、『Foo』は『main::Foo』とイコールで、『::Foo』も『main::Foo』とイコールなのです。
また、『main::main::main』は、main自身をいくら修飾しても同じリファレンスなので『main』とイコールなのです。
尚、『Hoge::Hoge::Hoge』がワーニングになるのは、『main::Hoge::Hoge::Hoge』となり『Hoge』とは別名前空間になるからです。


ということで、ケース2では、package名で修飾しなくてもワーニングにならないのです。
第3版ラクダ本の340ページあたりに書いてありました。

サンプル

#ケース1
package Baz;
sub baz {
    print "baz\n";
}
package Baz::;
baz; # package名で修飾されていないのでワーニング
Baz::baz; # package名で修飾されているのでOK

package Hoge::Hoge::Hoge;
sub hoge {
    print "hoge\n";
}
package Hoge;
hoge; # package名で修飾されていないのでワーニング
Hoge::Hoge::Hoge::hoge; # package名で修飾されているのでOK


#ケース2
package Foo;
sub foo {
    print "foo\n";
}
package ::Foo;
foo; # package名で修飾されていなくてもワーニングが出ない

package main::main::main;
sub main {
    print "main\n";
}
package main;
main; # package名で修飾されていなくてもワーニングが出ない

元ネタ:http://d.hatena.ne.jp/fbis/20080829/1219990408