狭義での「てにをは」とは?
前々回の「てにをは」とは? は、広義すぎてイマイチでした。
なので今回は、狭義での「てにをは」とは? です。
「てにをは」とは、名詞の後に付く「は」「が」「を」「に」「と」「へ」「から」「で」「より」などのことを指します。
そして、これらを「助詞」といいます。
つまり、「てにをは」とは、「助詞」のエイリアスなのです。
それらの助詞のうち、「が」「を」「に」を格助詞といい、「が」は主格を表し、「に」は相手を表し、「を」は対象を表します。
また、「は」は、格助詞ではないのですが、文中の要素を主題化したり、対比的に表したりする役割があります。
格助詞のサンプル
- 次男(主格)が 三男(相手)に データ(対象)を 送った。
格助詞は、事実を淡々と述べる場合に有効です。
「は」のサンプル
- 次男(主題)は 三男(相手)に データ(対象)を 送った。
主題の「は」は、主題の次男を説明するという構造をもった文です。
また、対比の「は」は、ここに現れていない長男はどうした、という対比の構造をもった文にもなる場合があるのです。