品格とは
品格の品は、すでに何度もご紹介している通り、祝詞を入れるサイ(口)を3つ重ねたものです。
つまり、神に対して多くの祈りを合わせて行うことを品といいます。
ちなみに、これを隠された場所で行うことを區(区)といい、大きな声で祈ることを歐(欧)という。
また、祈る大きな声そのものを謳(うたう)といい、祈りの実現を強く願いサイを打つことを毆(殴)という。
一方、格は、夂と口と木が組み合わさって出来た字で、夂は下ってくる足の象形、口はサイで、木は枝のある木の象形。
祝詞を入れるサイ(口)の前で神の降下を祈ることから「いたる」の意味があり、神が「いたる」ことを来格という。
また、来格した神は、神意によってことを「ただす」ので、戒めのことばを格言という。
ただした「正しい」ことには、抵抗が多く、からまれるので「からむ」の意味もある。
そして、「からむ」ことから絡み合って争うことを格闘といい。
木の枝も「からむ」ことから、骨組みを形つくるので、骨格という。