常用漢字の字数制限と字形変更
戦後、わが国は、誤った方向をもって国語政策が出発した。
それは、漢字をわずか1850字で限られた音訓の当用漢字にして、
その後、1981年に約100字を増やした1945字の常用漢字である。
しかも、字形をなんら理由もなく変更していることである。
つまり、以下の2つである。
- 漢字の字数の制限。
- 漢字の字形の変更。
1は、言葉の規制や伝統的な文化の断絶に繋がることは容易に予測ができたことである。
2は、3300年前に意味があって出来上がった字形を、その意味を無視して字形に変更を加え、字形本来の意味を表現できなくしてしまったのである。
たとえば、器、臭、類、戻の字形要素『大』は、本来『犬』であった。
しかし、就、伏の字形要素『犬』は、『大』にならず、なぜかそのまま。
ということで、漢字の字源を勉強するときは、当用漢字以前の字形を元に勉強します。