漢字の歴史
突然ですが、法華経ノートとVB-TIPSが一段落したので、この度、
新たなテーマ、『漢字の字解』の勉強をスタートさせます。
まずは、漢字の歴史から・・・。
漢字が生まれたのは、今から三千三百年前(約紀元前1300年)の中国、殷王朝の時代であったとされています。
殷王の墓室から亀甲と獣骨が丁重に埋められているのが発見されました。
亀甲は、亀の腹の甲で、獣骨は主に牛の肩胛骨で、そこには占いに関する字が刻み込まれていました。
これを、甲骨文字といい。この甲骨文字が、最古の文字であり、漢字の最初の形でありました。
また、殷王のお妃の墓からは、多数の青銅器が出土し、そこには、作器に由来をしるす銘文が鋳込まれていました。
これを、金文といい。甲骨文字とともに、象形の字が多く、当時の生活や文化のあり方が記された形になっていたのです。
ということで、甲骨文字と金文が漢字の成り立ちを知る基本となるのです。
つぎに、紀元前770年〜403年なると漢字の統一性が失われ、繁雑な字形と簡略な字形の差も著しくなって、
繁雑な文字を籀文(チュウブン)云い、簡略かされた文字を古文(六国古文)と呼ばれました。
しかし、秦は天下を統一すると、文字も古文を廃止し秦の篆文(テンブン)で統一します。
ということで、篆文、籀文、古文は、漢字の成り立ちを知る補助となるのです。